ジョナサンは酒場から出ると村の中央通りを歩いた。
すると小さな猫が2匹、ジョナサンの周りにやってきて言った。
「ジョナス! なんかちょーだい」
「ちょーだいちょーだい!」
ジョナサンは2匹の猫をしっしっと手で追い払うと、自宅の扉に手をかけた。
するとその時、一匹のメス猫がジョナサンに声をかけた。
「ジョナス」
それは離婚したマベーニャだった。
「マベーニ、ここには来るな」
「いいえ、ジョナス。私にはあなたが必要なの」
マベーニャはそう言うとジョナスの左手に手をかけた。
ジョナスは左手をあげてマベーニャの手を払うと、右手で扉を開けて家の中に入った。


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