【Python】Hello, World!プログラムを作ろう。その2【入門第5回】
目次
- Hello, World!プログラムの作成
- エクスプローラーでフォルダーを開く
- Hello, World!プログラムを作る
- Hello, World!プログラムを実行する
- 失敗例
- 動画もあるよ
- スクリプトの別の実行方法
- おわりに
Hello, World!プログラムの作成
こんにちは、narupoです。
前回はHello, World!プログラムを作るための環境づくりをやってきました。
今回からじっさいにHello, World!プログラムを作っていきます。
エクスプローラーでフォルダーを開く
まず、前回作成した「ユーザー名 > tutorial > python」のフォルダーに移動してください。
アドレスバーを見れば現在の位置がわかります。
Hello, World!プログラムを作る
つぎにフォルダー内にテキストファイルを作ります。
作ったテキストファイルの名前を「hello_world.py」に変えます。
(この.pyというのがファイルの拡張子です)
拡張子を変えようとすると、Windowsが↓のように警告を出します。
この警告は無視していいです。
なので「はい」をクリックしてください。
これで「hello_world.py」を作成できました。
つぎにこの「hello_world.py」を編集します。
いよいよプログラミングです。
「hello_world.py」を右クリックして「プログラムから開く」をクリックします。
「その他」のアプリをクリックします。
インストールしておいた「Visual Studio Code」を選択して「OK」をクリックします。
Visual Studio Code以外のエディターをインストールしている人はそのエディターを選択してください。
「hello_world.py」をVisual Studio Codeで開きました。
次に↓のコードをコピペするか、入力してください。
:::python
print('Hello, World!')
入力すると↓のような状態になります。
わすれずにファイルを保存してください。
(キーボードの「Ctrlキー」と「Sキー」を同時押しすると保存できます)
これでプログラミングは完了です。
あっけなかったですね。
なんだ、簡単じゃん
Hello, World!プログラムを実行する
つぎに、さきほど作ったHello, World!プログラムを実行します。
Pythonで書いたスクリプト(プログラム)は、Pythonインタプリタに渡すと、インタプリタがパソコンに命令を伝えてくれるのでした。
ここらへん、忘れてる方は↓の記事を読み直してみてください。
スクリプトを実行するには、いろんな方法があるんですが、今回は「コマンド・プロンプト」を利用して実行してみたいと思います。
そのためにまず、コマンド・プロンプトを開きます。
Windows10を使っている人は左下の検索バーに「cmd」と入力してください。
すると検索結果に「コマンド・プロンプト」がでるので、これをクリックします。
Windows10以外を使っている人は、キーボードの「Windowsキー」と「Rキー」を同時押ししてください。
すると↓のように「ファイル名を指定して実行」というウィンドウが現れます。
ここに「cmd」と入力してエンターキーをッターン!してください。
コマンド・プロンプトを開くと↓のような黒い画面が現れます。
うわ! あやしい!
だいじょうぶです。べつにあやしいアプリではありません。
ちゃんとしたアプリで、有名な開発用ツールです。
このコマンド・プロンプトですが、エクスプローラーと同じように現在位置の概念を持っています。
コマンド・プロンプトを開いた直後の、コマンド・プロンプトが持っている現在位置はユーザーのホームフォルダです。
で、作ったhello_world.py
を実行するには、hello_world.py
があるフォルダーまで移動しなければいけません。
(べつに移動しなくても実行できるんですが、移動したほうが楽なので今回は移動することにします)
まず、hello_world.py
のある「ユーザー名 > tutorial > python」フォルダを開いているエクスプローラーを用意してください。
そして「ユーザー名 > tutorial > python」というアドレスバーを右クリックして「アドレスのコピー」をクリックします。
これでエクスプローラーのパス(位置、アドレスとも呼ぶ)をコピーできました。
このパスを使ってコマンド・プロンプトの現在位置を変更します。
まずコマンド・プロンプトに「cd 」と入力します(エンターキーは押さないでね。押しても大丈夫だけど)。
cd
のあとに半角スペースを入れてください。
それからコマンド・プロンプト上で右クリックすると、先ほどコピーしたパスを貼り付けることが出来ます。
↑の作業に失敗したらコマンド・プロンプトを消して、コマンド・プロンプトを起動する所からやり直してみてください。
そしてエンターキーを押します。
すると、コピペしたパスにコマンド・プロンプトが移動します。
>
の左側の文字列は現在位置のパスを表しています。
コピペしたパスになってると思います。
このようにコマンド・プロンプトに何かを入力して現在位置を変えたりすることを「コマンドを入力する」と言います。
コマンドとは、さきほど入力したcd
のことで、これはアプリの一種です。
cd
というコマンドは、コマンド・プロンプトの現在位置を変更するコマンドということですね。
cd
だけを指してコマンドとも言いますし、cd コピペしたパス
までを指してコマンドとも言います。
コマンド・プロンプトは、この入力されたコマンドを解析して、いろいろやってくれるわけですが、詳しいことはまた別の記事で解説します。
この移動したフォルダーには、さきほど作ったhello_world.py
があります。
いよいよHello, World!プログラムを実行してみましょう。
まずコマンド・プロンプトに「python」と入力します。
それから半角スペースで区切って「hello_world.py」と続けて入力します。
そしたらエンターキーを押してください。
↓のように「Hello, World!」と表示されたら成功です。
python
と入力しましたが、このpython
はPythonインタプリタのことです。
つまり、↑のコマンドの意味は「Pythonインタプリタにhello_world.pyを読み込ませる」という意味になります。
この辺は徐々に理解していけばOKなので、最初はなんとなくでいいです。
失敗例
Hello, World!プログラムの実行の成功例を紹介しましたが、失敗例も紹介します。
たとえばhello_world.py
というファイル名を打ち間違えた場合は↓のようなエラーが出ます。
このエラーは、
「Pythonインタプリタがファイルを読み込もうとしたけど、指定されたファイルが見つからなかった!」
というエラーです。
それから作ったhello_world.py
に文法ミスがある場合は↓のようなエラーが出ます。
これはシンタックス(文法)エラーと呼ばれていて、Pythonインタプリタが、
「ファイルを読み込んだけど、なんか書かれてる文法がよくわからない v_v」
という状態になってるエラーです。
動画もあるよ
↑の解説がわかりづらかったという人は↓の動画も見てみてください。
こういう解説は動画が一番わかりやすいよね~
スクリプトの別の実行方法
今回紹介したのはPythonで作成したスクリプトの実行方法のひとつです。
もちろん他の実行方法もあります。
まず、hello_world.py
を↓のように編集してください。
:::python
print('Hello, World!')
input()
input()
というのが追加されてますね。
これはユーザーからの入力を待つ命令です。
ファイルを保存したらエクスプローラーを開いて、hello_world.py
をダブルクリックしてみてください。
黒い画面が表示されてHello, World!と表示されていると思います。
さきほどのinput()
がないとこの黒い画面がすぐに消えてしまいます。
暇な人は実験してみてください。
こっちの方法のほうが簡単じゃないか!
はい。
たしかにこっちの方法のほうが簡単なのですが、コマンド・プロンプトを利用する方法のほうが開発ではよく使います。
なので、コマンド・プロンプトを利用する方法を覚えるようにしてください。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
おそらく初心者の方には、Hello, World!プログラムを実行するところが未知的だったと思います。
しかし、今まで紹介したコマンドなどを実行しても、パソコンが壊れるということはないので、どんどん失敗してみてください。
失敗したら、コマンド・プロンプトを起動する所からやり直しましょう。
何回もやってると慣れてきます。
この慣れというのはスキルの一部です。
つまり、失敗すればするほどスキルがつくということですね。
以上、narupoでした。
次回に続きます。